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Snow Goose [UK]

   
Harmony Springs

Harmony Springs

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pid
  • 発売日: 2012/11/20
  • メディア: CD


    タワーレコード渋谷店でジャケットに一目ぼれ。 タイトルを見て興奮。 そして
すぐにレジへ直行。 という術中にはまった模範的なお客さんになってしまったアルバム。

    これが買って良かったのです。

    「Snow Goose」と言えば、叙情派プログレのキャメルの代表作として名だたる
作品。 ポール・ギャリコの同名の小説をモチーフとしたトータル・コンセプト・アルバム
でした。 「ラヤダー街へ行く」といった印象的な楽曲も思い出されます。
    その「Snow Goose」がバンド名、タイトルが「Harmony Springs」とあっては、
さぞかし美しいサウンドなのだろうと容易に想像できますし、このかわいらしいジャケット
に包まれていると知れば、その確信は100%へと近づいて行きました。
    
    これがいい意味で予想を裏切ったのは、最近ありがちな懐古的な SSW では
なく、1970年代初頭の正統派のトラッドだったのです。 Sandy Denny がいたころの
Fairport Convention に代表される血筋をみごとに受け継いで現代に蘇らせたのが、
この Snow Goose の会心のデビュー・アルバムと言えるでしょう。

   落ち着いたアコースティックな演奏をバックに、Anna Sheard の清楚なボーカル
がふわりひらりと舞うような様は、まさに英国的。 まどろむ午後であればたっぷりと
そそいだ紅茶を飲みながら、一人の夜更けであれば、十分に熟成させたシングル
・モルトでも口に含みながら聴きたくなるような品のいい音楽がここにはありました。

   メンバーは、Jim McCulloch、Dave McGowan、Anna Sheard、Raymond
McGinley、そして Stuart Kidd という5人ですが、Raymond が参加しているのは
「Harmony Springs」と「Shifting Sands」の2曲のみでした。 不思議に思って
クレジットを見ると、Recorded and mixed by Raymond McGinley とありました
ので、そちらの貢献が大きいのでしょう。

   さて、この Raymond McGinley という名前。 なんか見覚えあるなと思ったら
なんと Teenage Fanclub のメンバーのレイモンドだったのです。 なるほど、一人
ベテランとしてアドバイザー的に参加しているのでしょう。 そして、よく見ると
「Harmony Springs」には同じく Teenage Fanclub の Norman Blake もコーラス
で参加していました。 これはネオアコファンにはたまらないネタになりますね。

   こんな素敵な出会いがあるなんて、やはりタワーレコードのような大型のお店
はいいですね。 今回も渋谷店には感謝です。 リンクは Amazon ですけど、できれば
実際の店頭で発見してあげてください。 実物のほうが、ここでのジャケット写真よりも
ずっと淡くて清潔な色をしています。


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