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Sam Amidon [UK]


Bright Sunny South

Bright Sunny South

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Nonesuch
  • 発売日: 2013/05/20
  • メディア: CD


   タワーレコード渋谷で発見した SSW を紹介します。最近は、若手の SSW の
気になる作品が多いのですが、あえて地味な印象だったこのアルバムだけをチョイス
しました。

  その理由はジャケットが気にいったことと、レーベルが Nonesuch だったことの
ふたつです。 Nonsuch は僕にとってはベテラン・ミュージシャンの終の住家という
イメージで、そこから見知らぬ若手の SSW が出てくるとはかなり意外でした。

   ところが、この Sam Amidon はすでにアルバム 5枚も発表している中堅とも
いえるミュージシャンで、この「Bright Sunny South」が Nonesuch 移籍第一弾と
なる通算 6枚目だったのです。 Wikipedia などによると、アメリカ出身だが現在は
イギリスに移住して活動中とのこと。 そしてイギリスの SSW である Beth Orton
の旦那さんでもあるといことが判明しました。 Beth Orton は姉さん女房なのでしょう
かね。あんまり関心ありませんが。


   さて、このアルバム。 予想をかなり裏切るまどろみ感でした。 朴訥とした
語り部のようなボーカルが、アコースティックなサウンドをベースに淡々と展開
されていきます。 曲によっては、Nick Drake のように聴こえますし、Duncan
Browne のようにも、いやそれはないか...。
   いずれにしても、Sam Amidon がアメリカでなくイギリスを活動の地に選らん
だことが妙に納得できるのです。 どんよりした曇り空のもと、やることのない退屈
な時間だけがゆるやかに過ぎていきます。 そんなときのお供として、いかがで
しょうか、とすすめられているような感じ。 リズムセクションが排除されていること
もあって、メリハリも少なく、時折 Bon Iver 的な音響的なアプローチが施される
ことを除けば、目新しい要素も感じることはありません。

  うっかり他のことをしていると終わっていることすら気がつかないような全
11曲。 おそらく40分くらいの長さでしょう。

  このアルバムを広くおすすめすることはありませんが、1970年台の陰鬱系
な SSW が好きだと自負されている方には、そっと差し出してあげたくなるよう
なアルバムです。 




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