Nozomi Nobody [JAPAN]
なんとも不思議なアーティスト名です。
気になって、聴いてしまいました。
Nozomi Nobody の名前を知ったのは、このブログで取り上げた潮田
雄一の twitter でのこと。 来月に吉祥寺の小さな音楽食堂でライブを行うという
告知を目にした時でした。 潮田雄一と同じ場所でライブするということから彼女
のサウンドの方向性はある程度想像がついたのですが、ちょうど流行りの定額
制音楽サイトに加入していることから、検索してみら発見できましたので、会社
でゆっくり聴いていました。
この「We Are Always a Bit Lonely」は今年の6月に発売された7曲
入りのミニアルバム。 収録時間も25分ちょっと、ということで気軽に接すること
ができるものでした。 全曲、英語のタイトルでしたが、歌詞のほうも全曲英語
で歌われています。 清楚で空気の隙間を感じさせるSSW サウンドは、1970
年代的とも言えなくはないですが、ここまで質素なものは数えるほどのように
思います。 その代表的な事例は、Judee Sill なのでしょうが、いくつかのサイト
でもそのような喩えが使われているようでした。 はかなさで言うと、Susan
Pillsbury に近いものも感じます。
表面の起伏から、尖った所を削り取ってみたら、かえって素材感が生々
しく伝わってしまって、あわててしまった。 このアルバムと接する第一印象は
こんな感じでしょうか。 まろやかな午後にソファで聴くと、とうとつに睡魔が
襲ってくるかもしれませんが、そんな聴き方も容認されるような洗練された
インテリアのようなサウンドがここにありました。
・・・その無国籍感。
それは「誰でもない」と自ら名乗る覚悟とシンクロしているようです。
2016-10-31 15:09
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