The Red Button [USA]
木曜日の Tower Record 渋谷店。 前回とりあげた Russian Red のとなりに
大展開されていたのが、この The Red Button です。 お店の人も書いていましたが、
ジャケットでがずるいですね。 1960年代初頭の雰囲気を漂わせ、きちんと季節感も
合わせてくるあたりの計算高さからは、音楽のクオリティの高さやサウンドへのこだ
わりを予感させます。
はずれはないと確信して聴いたところ、これがまたずるい。 初期の The Beatles や
The Beach Boys へのオマージュのような楽曲のオンパレード。 曲によっては、The
Pale Fountains に代表されるような原点回帰的なネオアコの要素も加わり、あっという
間に全12曲が過ぎ去って行きました。 この青春の味わいをなんと表現すればいいの
でしょう。 ノスタルジックに赤面するもよし、純粋に心を熱くするもよし、平静を装って
器用な奴らだと論評するもよし、いろんな聴き方があると思いますが、それはすべて
リスナーの選択。 ここにある音楽を変えることはできません。 僕的には、メロディーも
サウンドも好きですが、甘酸っぱいボーカルとハーモニーがいいかな、という感じです。
この The Red Button は、Seth Swirsky と Mike Ruekberg の二人による
ユニット。 ロス・アンジェルスを拠点に活動しているようですが、ふたりとも正真正銘
の音楽オタクなのでしょう。 きっと出会ったきっかけはネット経由じゃないかと妄想して
しまいます。 CDトレイの後ろにある写真からは、一見普通のように見えながらも、ただ
ならぬ視線をたたえた表情がうかがえます。
この秋、恋人へのプレゼントに、ドライブのお供に、この The Red Button がいれば
きっとうまくコトは運ぶのではないでしょうか。 初期の杉真理が好きな方にも、お薦め
の素敵なアルバムです。
2007年のファーストも素敵なジャケットでした。
2011-09-26 12:30
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