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The Jayhawks [USA]


Mockingbird Time

Mockingbird Time

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rounder / Umgd
  • 発売日: 2011/09/20
  • メディア: CD


   The Jayhawks 久しぶりの新作は、Rounder に移籍してのリリースとなり
ました。 そして、最大のニュースは Mark Olson の復帰です。 Gary Louris とは
2008 年の年末に Mark Olson & Gary Louris 名義でアルバムを発表していたの
で二人の復縁は明らかになってはいたものの、こうして The Jayhawks 名義で作品
をリリースされると感激もひとしおです。

  前作の「Rainy Day Music」は2003年のリリースでしたので、8年ぶりとなる
この新作。 「Rainy Day Music」はMark Olson が抜けてからの The Jayhawks
のなかでは傑作だったので、この「Mockingbrid Time」への期待は否応にも高まり
ます。 その期待は1曲目の「Hide Your Colors」でいきなり暴発。 いきなりふたりの
コーラスがユニゾンのように延々と続く Jayhawks 節ともいえるサウンドに、のけぞり
そうになります。 アコースティックでシンプルなサウンドに大きな変化はなく、セコイア
の大木が時とともに年輪を増していくように円熟したアメリカン・オルタナ・カントリーの
世界が広がります。

  彼らには、Wilco のような独創性やアイディア、先進性は感じられませんが、
それを理由に過小評価する理由はないと思います。 いい音楽をマイペースで続ける
こと自体が難しい時代だと思うからです。 「She Walks In So Many Ways」のような
ポップな曲に対しては、素直に向かい合って体を動かせばいいし、「Guilder Annie」
のようなバラードの前で目を閉じるも良し、「Black-Eyed Susan」のストリングスに
心を共振させるのです。 自分のメンタル状態を投影するかのような気持で、アルバム
を聴くことが大事です。

   このアルバムは2010年の11月から12月にかけてミネソタ州ミネアポリスでレコー
ディングされました。 この時期には雪も降り始め、かなり寒いと思います。 そうした
空気感を感じたり想像しながら接するのも、秋の夜長の過ごし方としては、悪くない
ですね。 国内盤が発売される気配はまったくありませんが、来年あたりの夏フェスで
待望の来日となってほしい偉大なアメリカン・バンドです。


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