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Destroyer [CANADA]


Kaputt

Kaputt

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Merge Records
  • 発売日: 2011/01/25
  • メディア: CD


   カナダのベテラン SSW によるユニットとタワレコの店頭で紹介されていたアルバム。
Destroyer がタイトルでアーティスト名が Kaputt だと思って買ったのですが、どうやら逆
でした。 しかしひどいネーミングです。 僕のように中年になると、デストロイヤーで思い
出すのはあの覆面レスラーしかないですから。

   この Destroyer がスタートしたのは1995年のバンクーバーでのこと。 Daniel
Bejar を中心とするユニットで、本作が9枚目だそうです。 彼らの音には初めて接した
ので、当然ながらサウンドの変遷などがわかりません。 ただ、ネットで調べてみると、
かなり変化しているようで、ドリーミーだとかチルウェイヴといった形容をされています。
たしかに、Bon Iver のようなサウンドがグラミー賞にノミネートされ、それなりに知名
度を上げているのは、世の中にあふれた人工的なデジタル音に対する拒否反応なの
かもしれません。 あるいはバランスをとる意味で必要性が増してきたみたいな。

   しかし、このアルバムは大名盤!  音のシンプルさと、奥のほうで響くトランペット
やフルートなどの生音、そしてゆったりと刻み続けるリズムが心地よいです。 Felt の
ようなネオアコの雰囲気もありつつ、Fra Lippo Lippi の最初期のような凍てつく感じも
ただよったりします。 でも一番近いものを感じるのは Perry Blake の名盤「California」
かもしれません。 音の魔術師的なエコー感が似ているかなあと。
  そんなことを考えつつ、これは久しぶりに発見されたドライブ・ミュージックかな
と思うのは、さきほどまで降り続いていた雪を見ていたせいかもしれません。 雪に
覆われた高原をロングドライブするときの BGM としては最高でしょう。

  さすがカナダです。1970 年代から良質な SSW を生み出してきた北国の伝統を
見せつけられました。 ぜひ、Tony Kosinec のカバーでもしてもらいたいものです。


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