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Simon Dalmais [FRANCE]


The Songs Remain

The Songs Remain

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Apres-midi records
  • 発売日: 2012/08/12
  • メディア: CD


  もうすぐ8月も終わり。 残暑はまだまだ続いていますが、高いところに漂う
絹雲の透き通った感じは秋の訪れを感じさせます。
  あー、今年は海に一度も行かなかったなあ、なんてことを口にしても、実は
さほど後悔はしていないのですが、今年に限ってはビーチ・ボーイズの来日を見逃し
たことが、じわじわと胸に押し寄せてきます。


  そんななか、ビーチ・ボーイズの「Friends」とベン・ワットの「North Marine Drive」
を結ぶような名盤、というフレーズに激しく高揚してしまったアルバムを紹介します。
  しかも、ジャケットも素晴らしく、「The Songs Remain」というタイトルも泣けてきそう
なこのアルバム。 その主人公は Simon Dalmais というフランス人でした。 シモン
・ダルメ、と発音するようですが、このアルバムは彼のデビュー・アルバムだそうです。
  アルバムの音はまろやかなピアノの音色、眠たそうなボーカルが、繊細な絹の
ヴェールに包まれたかのように淡く進行していきます。 インストの曲は、映画の
サウンドトラックのように聴こえてきたり、ひとつひとつの音の丁寧なたたずまいは、
心に沁み入り、深いリラクゼーションへといざなってくれます。 ちょうど、日が短く
なってきた今頃の季節に、暮れゆく海辺で聴いたら、それ以上何もいらないと思え
るような気がします。 そんな景色や風のざわめきさえも、自然に溶け込んでいき
そうな、そんなサウンドなのです。

  このアルバムを聴くのは9月がベストでしょう。 昨日の夜に久しぶりにカラオケ
に行って、9月にまつわる楽曲ばかりをチョイスしていました。 ユーミンの「晩夏」
とか「9月にはかえらない」など、生音&しっとり系の曲ばかり。
  その翌日にこのアルバムを聴いて、自分の心と体が完全に秋を待ち望んでいる
ことに気づいたのです。
  8月はもう1日ありますが、すでに僕の目につくところにあるカレンダーはすべて
めくられました。 
  一番好きな季節、秋の到来です。


A Red Season Shade [FRANCE]

  あけましておめでとうございます。 今年もごひいきに、よろしく
お願いします。

  さて、2010年最初のアルバムは、個人的には昨年のジャケットデザイン大賞
に認定したくなるような、A Red Season Shade のアルバムです。 と、熱く語る
のもウソっぽいのは、実はすっかり存在を忘れていたからです。 
  さきほど、iPODをいじっていて、こんなバンドいたっけな? と思い聴いてみた
のがこのグループでした。 さすがに購入時に何度か聴いたので、まるっきり身に
覚えがないということではなかったのですが、こうして忘れてしまうのも怖いこと
です。

  という反省も込めてアルバムを聴くと、シガーロスをポップにしたような世界が
展開されており、曲もアレンジもヨーロッパの香りただよう優れた作品だという認識を
新たにしました。 ヴェールに包まれたかのようなアレンジ、浮遊力を感じるボーカル、
80年代後期に通じるネオアコの残り香、といったフレーズで形容したくなるサウンド
は、この手の音楽が好きな人にはたまらないはず。

   南仏のニース出身というこのバンドですが、なかなか侮れません。 しっかりと
フォローしていく必要がありそうです。 もしかして夏フェスとかに来るかもしれません
が、どんなライブを聴かせてくれるのでしょうか。


Interiors

Interiors

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: RALLYE
  • 発売日: 2009/10/07
  • メディア: CD



Perry Blake [FRANCE]

  Perry Blake のことを知ったのは昨年のこと。 久しぶりに認知するのが遅かった、
と後悔するようなミュージシャンです。
  アイルランド出身でフランスを中心に活動しているという Perry Blake ですが、
すでにソロ作品は、8 枚も発表しています。 この「California」は 1998 年のデビュー
から4 年目にリリースされた5 枚目のアルバムです。 タイトルとジャケットの美しさ
を信用して買ったのですが、このアルバムには参りました。 「完璧かもしれない」
と思うアルバムに出会うのは数年に 1 度あるかどうかですが、まさにそんな第一印象
でした。 イギリスの音楽が好きな人であれば、The Blue Nile の「Hats」のような完成度
を思い浮かべてるかもしれません。 あるいは、Prefab Sprout の見せた魔法のような
メロディかもしれません。 それらに AOR 的なエッセンスと 2000 年以降のクラブ・
ミュージックを意識したつくりが交じり合ったようなサウンドです。 彼のボーカルも
ファルセットなので、心地よい浮遊感も味わえます。 お薦めを1曲といわれたら
「Pretty Love Song」でしょう。 いや「Ordinary Day」ですかね。

 まさにこのアルバムは聴かずにはいられない重要作品でした。 せめて、発表
された年に聴いておくべきでした。 ミュージック・マガジンなどの論調も気になる
ところです。
 Perry Blake のアルバムはなかなか入手しずらいようなのですが、全作集めたく
なるミュージシャンです。


カリフォルニア

カリフォルニア

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
  • 発売日: 2003/06/25
  • メディア: CD





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